「すじこん入りの焼きそば」は、関西地方を中心に親しまれているB級グルメのひとつで、牛すじ肉とこんにゃく（＝すじこん）を甘辛く煮込んで、焼きそばに混ぜた料理です。
旨みたっぷりの牛すじと、ぷるっとしたこんにゃくがソース焼きそばと絶妙にマッチし、濃厚ながらも飽きのこない味わいが特徴です。
目次
すじこん入り焼きそばとは？
「すじこん」は「牛すじ肉＋こんにゃく」を甘辛く煮込んだもので、関西ではお好み焼きの具材としても人気があります。
このすじこんを焼きそばに入れることで、コク・旨味・食感が一段と豊かになります。
主な材料
以下は基本的なすじこん焼きそばの材料です。
すじこんの材料
- 牛すじ肉（国産がおすすめ）… 300g
- こんにゃく … 1枚（アク抜き済み）
- 生姜（スライス）… 2〜3枚
- 酒 … 大さじ2
- みりん … 大さじ2
- 砂糖 … 大さじ1〜2
- 醤油 … 大さじ3
- だし（和風だし、または水＋顆粒だし）… 適量（ひたひた程度）
焼きそばの材料
- 焼きそば麺 … 2玉
- キャベツ … 2〜3枚（ざく切り）
- 玉ねぎ … 1/2個（スライス）
- 青ねぎ … 適量（トッピング用）
- 紅しょうが … 適量（お好みで）
- ソース（ウスター・中濃・お好み焼きソースなどブレンド）… 適量
- 油（サラダ油・ごま油など）… 適量
作り方の流れ
すじこんの下ごしらえ
- 牛すじをたっぷりの水で下茹でしてアクを取る（2回茹でこぼすと臭みが消える）。
- 一口大に切る。
- こんにゃくも下茹でしてアク抜き後、一口大にちぎる。
- 牛すじ＋こんにゃくを鍋に入れ、調味料とだしで1時間ほど煮込む（圧力鍋を使えば時短可能）。
- 汁気が少し残る程度に煮詰めて、味をしみ込ませる。
焼きそばの仕上げ
- フライパンに油を熱し、キャベツ・玉ねぎを炒める。
- 焼きそば麺を加えてほぐしながら炒める。
- すじこんを加え、煮汁も少し一緒に入れて風味アップ。
- ソースを加えて全体をよく炒め合わせる。
- 最後に青ねぎ・紅しょうがをトッピングして完成！
美味しく仕上げるコツ
- すじこんをしっかり煮込むことで、牛すじがとろとろ＆ぷりぷりに。
- 煮汁は隠し味として活用。焼きそばに深いコクが出ます。
- ソースは市販の焼きそばソースにウスターソース＋だし醤油を少し加えると関西風の味わいに。
- 麺は電子レンジで温めてから炒めるとほぐれやすく、べちゃつきを防げます。
地域との関係：関西文化とすじこん
- 大阪や神戸では、昔から「すじ煮込み（すじこん）」が庶民の味として定着しています。
- お好み焼き・ねぎ焼き・焼きうどんにもすじこんを入れる文化があり、焼きそばもその流れのひとつです。
- 居酒屋メニューやお祭りの屋台でも登場する定番の味。
アレンジアイデア
- 目玉焼きをのせる → ビジュアルも美味しさもUP！
- 柚子胡椒をトッピング → ピリ辛で爽やかな大人の味に。
- チーズ焼きそば風に → 焼いたチーズとすじこんのコクが相性抜群。
- とろろをかける → 関西らしい和風アレンジ。胃に優しい。
相性の良い飲み物
- ビール（特に黒ビール）：牛すじのコクにぴったり。
- ハイボール：さっぱりした口当たりで焼きそばの油分を流してくれます。
- 焼酎のお湯割り：冬場にはぴったりの組み合わせ。
まとめ
「すじこん入りの焼きそば」は、牛すじの旨味とこんにゃくの食感、甘辛味とソースの濃厚さが織りなす贅沢な一品です。
手間をかけて作った「すじこん」が主役の、まさに関西の庶民グルメ。
家族のごはんにも、お酒のつまみにも、屋台風のパーティーメニューにもおすすめです。
以上、すじこん入りの焼きそばについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
