焼きそばが「べちゃっと」してしまう原因と、それを防ぐための具体的な調理テクニックについて、プロの料理人も実践しているようなポイントを交えて詳しく解説します。
ポイントは「水分の管理」と「調理工程の順序」にあります。
目次
焼きそばがべちゃっとする主な原因
焼きそばがべちゃつく原因はいくつかありますが、主に以下が考えられます。
- 麺に水分が多いまま調理している
- 野菜から出る水分が多すぎる
- 炒める火力が弱い
- 具材と麺を同時に炒めている
- ソースを早い段階で入れている
これらの要因をひとつずつ潰していくことで、パラっとした焼きそばに仕上がります。
べちゃつかないための焼きそばテクニック(手順付き)
麺の下処理:電子レンジ or 湯通しで水分を飛ばす
【理由】
市販の蒸し麺には保存のための油や水分が含まれており、そのまま炒めるとべちゃつく原因になります。
【対処法】
- 電子レンジを使う場合
- 麺を耐熱皿に出し、ラップをせずに600Wで1分〜1分30秒ほど加熱。
- 表面の余計な水分を飛ばせます。
- 湯通しをする場合
- 麺を熱湯に10秒ほど通し、ザルに上げて水気をしっかり切る。
- このあとキッチンペーパーで軽く押さえるとより効果的。
※電子レンジの方が簡単で失敗しにくいです。
野菜の炒め方:先に炒めて水分を飛ばす
【理由】
野菜、特にキャベツやもやしは水分が多く、加熱中にどんどん水を出します。
【対処法】
- 野菜だけを先に炒めて軽く塩を振る(塩で水分を出しやすくする)
- 水分が出てきたらキッチンペーパーで拭き取るか、鍋を傾けて水分を捨てる
- 野菜は一旦取り出しておき、後で麺と合わせる
強火で炒める(火力が命)
【理由】
弱火だと具材や麺から出た水分が蒸発せず、そのまま鍋の中に残り、全体がベチャッとします。
【対処法】
- 必ずフライパンをしっかり予熱してから麺を入れる
- 中華鍋があれば理想的。家庭用フライパンでもOKだが、IHよりガス火推奨
- 麺を入れたら動かしすぎず、しっかり焼き目を付けるように
麺と具材を別々に炒めて、あとで合わせる
【理由】
具材と一緒に麺を炒めると、麺が水分を吸ってしまい、ベチャつきやすくなります。
【対処法】
- 野菜炒めは先に仕上げておき、一旦取り出す(②の工程)
- 空いたフライパンで麺をしっかり焼く(油を少し多めにして焼き目をつけるのがコツ)
- 最後に野菜と麺を合わせ、ソースを加える
ソースは最後に、手早く混ぜる
【理由】
ソースを早く入れると麺が吸いすぎて水っぽくなります。
【対処法】
- 麺に焼き目がついた最後の段階でソースを加える
- ソースは常温で準備しておくと水分が飛びやすく、味がなじみやすい
- 加えたら手早く全体を混ぜて、1分以内で仕上げる
裏ワザ・プロのテクニック
- 少量のオイスターソースや醤油で香ばしさを追加すると、水っぽさを感じにくくなる
- ソースは自作して粘度を上げる(市販のソースに水飴やウスターソースをブレンド)
- 鉄板やホットプレートで仕上げ焼きをすると、さらに水分を飛ばしやすくなる
- 炒め油にごま油を加えると香りがよくなり、べちゃ感を感じにくくなる
まとめ
工程 | ポイント |
---|---|
麺の下処理 | レンジ or 湯通しで水分を飛ばす |
野菜炒め | 先に炒めて水分をしっかり飛ばす |
火力 | 強火で一気に加熱、焼き目を意識 |
調理順序 | 麺と具材を別々に炒めて後で合わせる |
ソース投入 | 最後に加え、手早く炒めて仕上げる |
以上、焼きそばがべちゃっとしない方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。