焼きそばが「のびる」と言われる現象について、実際にはラーメンやうどんのように「麺が水分を吸って柔らかくなり、食感が悪くなる」ことを指します。
焼きそばも例外ではなく、調理後に時間が経つとこの「のびる」状態になります。ただし、焼きそば特有の要素もあるため、以下に詳しく解説します。
目次
焼きそばがのびるとは?どういう状態?
焼きそばにおける「のびる」とは、主に以下のような現象です。
現象 | 内容 |
---|---|
麺の食感が悪くなる | 弾力が失われ、ベチャッとした口当たりになる |
麺同士がくっつく | 麺の表面から水分やでんぷん質が出て、互いに粘着する |
味がぼやける | 水分でソースが薄まり、風味が弱まる |
ラーメンやうどんほど顕著ではありませんが、焼きそばでもこれらの変化は起こります。
なぜ焼きそばがのびるのか?原因を解説
麺が水分を吸収する
調理後に放置すると、麺がソースや具材の水分を吸ってやわらかくなります。
特にキャベツやもやしなどの水分の多い具材を使うと、その水分が放出され、麺に吸収されやすくなります。
でんぷん質の影響
焼きそばの麺は蒸し麺やゆで麺が使われることが多く、表面にでんぷんが残っています。
このでんぷんが加熱で溶け出し、冷めると粘着しやすくなります。
これが「くっつく」「もちもちを通り越してベタベタする」原因です。
時間経過による乾燥または蒸れ
冷めると表面が乾燥して固くなり、ラップで密閉されていると逆に蒸れて柔らかくなります。
どちらも、調理直後のシャキっとした食感とは違った状態になります。
焼きそばがのびるのを防ぐコツ
調理時の工夫
- 水分の多い具材はしっかり炒めて水気を飛ばす
キャベツやもやしは別に炒めて、水気を切ってから麺と合わせると良いです。 - 麺を先に炒めて表面をカリッと仕上げる
あらかじめ麺を単体で軽く炒めることで、水分を吸いにくくなります。 - ソースは最後にさっと絡める
長時間炒めると水分が出てベチャつくので、仕上げにさっと混ぜる程度にすると風味も保てます。
保存時の注意点
- すぐに食べない場合は冷ます&冷蔵する
お弁当用などで作り置きする場合、粗熱をしっかり取ってから冷蔵庫に入れることで、過剰な蒸れを防ぎます。 - 再加熱する際はフライパンで炒め直すのがベスト
電子レンジよりも、フライパンで炒める方が水分が飛び、再び食感がよくなります。
焼きそばの種類による「のびやすさ」の違い
麺の種類 | のびやすさ | 特徴 |
---|---|---|
蒸し麺(一般的な焼きそば) | ★★★ | 時間経過でベチャつきやすい |
生麺(ゆでて使う) | ★★ | ややコシがあり、持ちがよい |
焼きそば用乾麺 | ★ | 調理後の水分吸収が比較的少ない |
まとめ
焼きそばも時間が経つと「のびる」現象が起こります。
これは麺が水分を吸って柔らかくなり、食感や味が劣化する状態のことを指します。
主な原因は水分の吸収とでんぷん質の作用、そして保存状況による蒸れや乾燥です。
「焼きそばは作ったらすぐ食べる」が鉄則ですが、作り置きする場合は水分をしっかり飛ばし、再加熱時にフライパンで仕上げ直すと、驚くほどおいしさがよみがえります。
以上、焼きそばはのびるのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。