焼きそばに含まれるプリン体(purine)は、料理の材料や調理方法によって異なります。
ここでは「プリン体とは何か」から始めて、「焼きそばに含まれるプリン体の量と注意点」まで、詳しく解説します。
目次
プリン体とは
プリン体は体内で尿酸に変わる物質で、細胞の核(DNAやRNA)の構成成分です。
動植物の細胞に存在するため、食品のほとんどにプリン体は含まれています。
尿酸値が高くなると「高尿酸血症」や「痛風」の原因になります。
プリン体は食品により含有量が大きく異なり、
- 多い:肉類、内臓、魚介(特に干物や煮干し、白子)
- 少ない:米、小麦粉、野菜、果物
焼きそばの主な材料ごとのプリン体含有量
材料 | プリン体含有量(mg/100g) | 備考 |
---|---|---|
中華麺(蒸し) | 約10〜20mg | 小麦由来なので少ない |
豚肉(肩ロース) | 約90〜120mg | 部位により差あり |
キャベツ | ほぼ0mg | 野菜類は極めて少ない |
もやし | 約5〜10mg | 非常に低い |
イカやエビ(入れる場合) | 130〜200mg | 高プリン体 |
ソース(一般的なもの) | 微量 | 具材に比べれば少ない |
焼きそば1人前のプリン体量の目安
例:豚肉入りソース焼きそば1人前(約400g)
- 中華麺 150g:20mg ×1.5 = 約30mg
- 豚肉 80g:100mg × 0.8 = 約80mg
- キャベツ・もやしなど:合わせて約5mg
- ソースや油など:ほとんどなし
- 合計:約115mg前後
※イカやエビ入りの場合はもっと増える(+50〜100mg)
焼きそばは「プリン体多め」の食品なのか?
答えは 「基本的にはそれほど多くないが、具材による」です。
- 麺と野菜中心 → 低プリン体(安心)
- 肉や魚介が多い → 中〜高プリン体(注意)
- イカ焼きそばやシーフードミックス焼きそば → 高プリン体になる可能性
また、プリン体は「1日400mg以下」が目安とされているため、焼きそば1食(115mg前後)は1日の摂取量の1/3程度にあたります。
尿酸値が高い人が焼きそばを食べるときの工夫
工夫 | 内容 |
---|---|
肉を減らす | 40gくらいに抑えると半分のプリン体で済む |
魚介類は避ける | イカやエビはなるべく控える |
野菜を増やす | キャベツ、もやし、ピーマンなどを多めに |
麺を全粒粉に置き換え | 栄養価が上がるがプリン体は大差なし |
水分をよくとる | 尿酸を排出しやすくするため |
まとめ
- 焼きそばは「プリン体中程度」の料理。具材次第で大きく変わる。
- 麺や野菜中心なら比較的安全。
- 豚肉や魚介を多く入れると、プリン体量が増えて痛風リスクが上がる。
- 尿酸値が気になる方は、具材の量と種類を意識的に調整すると良い。
以上、焼きそばにはプリン体が多く含まれるのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。