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モダン焼きと広島焼きの違いについて

モダン焼きと広島焼き(正式には「広島風お好み焼き」)は、どちらも日本の「お好み焼き」のバリエーションですが、調理法・材料・構成の順序などに明確な違いがあります。

以下にその違いを詳しく解説します。

目次

広島焼き(広島風お好み焼き)とは

特徴

広島県を代表するスタイルのお好み焼きで、次のような特徴があります。

  • 生地は非常に薄くクレープ状
  • 具材は重ねていく「層構造」
  • キャベツが非常に多く使われる
  • 中華麺(そば or うどん)が入るのが基本
  • 鉄板の上でひっくり返しながら蒸し焼きにする

材料構成

  1. クレープ状の薄い生地(小麦粉+水)
  2. 山盛りの千切りキャベツ
  3. もやし
  4. 豚肉(または海鮮)
  5. 天かす・揚げ玉
  6. 中華そば or うどん(油で炒めたもの)
  7. 卵(最後に割って焼き、全体を載せる)
  8. ソース・青のり・かつお節

調理スタイル

  • 重ね焼き(レイヤー構造)
  • 順番に重ねて、押さえつけながら焼く
  • ひっくり返して卵の上に着地させる技術が必要

味の特徴

  • 野菜の甘みが活かされ、全体的にふんわり&ヘルシー
  • 麺と卵がバランス良く主張する
  • 仕上げにかける濃厚なオタフクソースが味の決め手

モダン焼きとは

特徴

主に関西(大阪)スタイルの「お好み焼き」に、焼きそば(またはうどん)を加えたバージョンがモダン焼きです。

  • 生地に具材を混ぜる「混ぜ焼き」
  • ベースは関西風お好み焼き
  • 中に焼きそば(またはうどん)を組み込む
  • 「モダン」の由来は「モダン=近代的」よりも、「盛りだくさん(modern)」という和製解釈の説が有力

材料構成

  1. お好み焼き生地(小麦粉+だし+卵+山芋など)
  2. キャベツ(みじん切りまたは粗みじん)
  3. 豚肉やイカなど
  4. 焼きそば(もしくはうどん)
  5. 卵(生地に混ぜるか上にのせるか店舗による)
  6. ソース・マヨネーズ・青のり・かつお節

調理スタイル

  • 全て混ぜてから鉄板に流して焼く
  • 麺は別に炒めるか、生地に混ぜてから焼く
  • 上からさらに卵を焼いて乗せる場合も

味の特徴

  • 粘りとコクのある生地
  • 麺の香ばしさとソースの甘みが際立ち
  • 非常にボリューミーでガッツリ系

広島焼きとモダン焼きの違いまとめ

項目広島焼きモダン焼き
生地の使い方クレープ状で薄く敷く材料をすべて混ぜるスタイル
キャベツの形千切り(層にする)粗みじんで生地に混ぜる
麺の扱い中間に麺(そば・うどん)を挟む生地と一緒に混ぜるか中に挟む
調理スタイル重ね焼き混ぜ焼き
卵の使い方最後に焼いて上に乗せる中に混ぜる or 上に乗せる
地域広島県を中心とした中国地方大阪を中心とした関西圏
食感・印象野菜多めでさっぱり、層の旨み濃厚でボリューミーな満腹感

それぞれの魅力と選び方

  • 野菜たっぷりでヘルシーに食べたい → 広島焼き
    • 蒸し焼きされたキャベツの甘みと卵、ソースのバランスが抜群
    • 食べ応えがあるのに重くない
  • ガツンと食べ応えを求める → モダン焼き
    • 関西風のフワッとした生地と焼きそばのパンチで満腹感◎
    • マヨネーズやソースとの相性も抜群

番外:お好み焼きの地域文化にも注目

  • 広島では「お好み焼き=広島焼き」であり、「モダン焼き」という言葉はあまり使いません。
  • 関西では「お好み焼き」と「モダン焼き」は別物として認識されており、メニューでも別項目になります。

まとめ

モダン焼きと広島焼きは、見た目が似ていても調理法・材料の構成・味わいに大きな違いがあります。

特に「重ねる」vs「混ぜる」の構造の違いは、食感にも明確に現れるため、食べ比べてみると非常に面白いです。

旅行先やお取り寄せグルメとしても人気の高いジャンルなので、ぜひ両方試して、それぞれの美味しさを堪能してみてください!

以上、モダン焼きと広島焼きの違いについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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