神戸発祥のご当地グルメ「ぼっかけ焼きそば」について、由来や特徴、作り方、食べ方のバリエーションなどを詳しくご紹介します。
目次
ぼっかけ焼きそばとは?
「ぼっかけ焼きそば」は、牛すじとこんにゃくを甘辛く煮込んだ“ぼっかけ”を、焼きそばに乗せた料理です。
神戸市長田区を中心に親しまれているB級グルメで、関西の鉄板焼き文化と下町情緒が融合した一品です。
もともとはお好み焼きの具材やご飯のおかずとして食べられていた「ぼっかけ」が、焼きそばと合わさって誕生したのが「ぼっかけ焼きそば」です。
「ぼっかけ」とは?
名前の由来
「ぼっかけ」という名前は、「ぶっかける(上からかける)」が訛ったとされる説が有力です。
牛すじ煮込みをうどんやお好み焼きに“ぶっかける”スタイルから来ていると言われています。
材料
- 牛すじ肉(コラーゲンたっぷり)
- こんにゃく
- しょうゆ
- みりん
- 砂糖
- だし(昆布やかつお)
長時間コトコト煮込むことで、牛すじはトロトロになり、こんにゃくには味がしっかり染み込みます。
焼きそばとの組み合わせ
ぼっかけ焼きそばでは、通常のソース焼きそばの上にたっぷりとぼっかけを乗せたり、最初から一緒に炒めて味を絡めたりします。
焼きそばのソースの香ばしさと、ぼっかけの甘辛さが絶妙に絡み合い、クセになる味わいです。
特徴と魅力
項目 | 内容 |
---|---|
発祥地 | 神戸市長田区 |
味の特徴 | 甘辛く煮込まれた牛すじと、香ばしい焼きそばのマリアージュ |
食感 | トロトロの牛すじとぷるぷるのこんにゃく、もっちり麺 |
ボリューム | 一皿で満足できるガッツリ系 |
自宅で作るぼっかけ焼きそば(簡易レシピ)
材料(2人前)
ぼっかけ用
- 牛すじ肉:200g
- こんにゃく:1/2枚(細切り)
- しょうゆ:大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 酒:大さじ1
- だし(顆粒でも可):200ml
焼きそば用
- 焼きそば麺:2玉
- 野菜(キャベツ・もやしなど):適量
- ソース:適量(中濃・ウスター・お好み焼きソースなど)
作り方
- 牛すじの下処理
牛すじを下茹でしてアクを取り、やわらかくなるまで1時間ほど煮込む。 - ぼっかけを作る
鍋にだしと牛すじ、こんにゃく、調味料を入れて煮込む(30分~1時間)。水気が少し残るくらいで火を止める。 - 焼きそばを炒める
フライパンで野菜と麺を炒め、ソースで味付け。 - ぼっかけをトッピング
炒めた焼きそばの上に、ぼっかけをたっぷりかけて完成!
アレンジ・バリエーション
- ぼっかけお好み焼き:同じく神戸ではお好み焼きにもぼっかけを入れるスタイルが人気。
- ぼっかけうどん:温かいうどんにぼっかけをのせたもの。冬にぴったり。
- ぼっかけ丼:ご飯にのせて丼にすると、簡単でおいしい一品になります。
- 温泉卵のせ:焼きそばの上に温泉卵をトッピングして、まろやかさをプラス。
食べられる有名店(神戸)
- 長田本庄軒:神戸発のチェーン店で、東京などにも進出。
- 鉄板焼きぼっかけ本舗 いっとく:地元で人気のぼっかけ専門店。
- 青森屋:昔ながらの味を守る名店。
まとめ
ぼっかけ焼きそばは、「庶民の味」と「時間をかけた丁寧な下ごしらえ」が融合した、神戸のソウルフードです。
甘辛い牛すじともちもちの麺の相性は抜群で、ご飯にもお酒にも合う万能料理。
旅行で神戸を訪れる際はぜひ本場で味わってほしい一品ですし、自宅でも意外と簡単に作れるので、関西の味を体験してみたい方にもおすすめです。
以上、ぼっかけ焼きそばについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。