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粉ものはダイエットに向いていないのか

粉もの,イメージ

「粉物(こなもの)」と呼ばれる食べ物、たとえばお好み焼き、たこ焼き、パン、うどん、ラーメン、ホットケーキなどは、ダイエット中の食事としてあまり推奨されないことが多いです。

これは単に「炭水化物が多いから」という理由にとどまらず、以下のような複合的な要因が関係しています。

この記事では、粉物がなぜダイエットに不向きとされるのかを、栄養学的・生理学的・調理的観点から深掘りして解説します。

目次

粉物がダイエットに向いていない主な理由

炭水化物(糖質)の摂取過多になりやすい

粉物の主原料は、小麦粉や米粉などの精製された粉状の炭水化物です。

これらは消化吸収が早く、血糖値を急激に上げやすい特徴があります。

  • 血糖値が急上昇すると、インスリンというホルモンが大量に分泌され、糖を脂肪として体内に蓄積しやすくなります。
  • 結果として脂肪の蓄積=太りやすい体質につながるのです。

たとえばお好み焼き1枚には、白ごはん茶碗1杯分以上の糖質が含まれることもあります。

脂質との組み合わせが多く、総カロリーが高くなりやすい

粉物料理は、小麦粉だけでなく「」との組み合わせが非常に多いのも特徴です。

  • たこ焼き → 油を多く使って鉄板で焼く
  • お好み焼き → マヨネーズ、豚バラ、天かすなどが加わる
  • ラーメン → スープやチャーシューに動物性脂肪がたっぷり

脂質は1gあたり9kcalと高カロリーなため、糖質と一緒に摂ることで「太りやすさ」に拍車がかかります。

栄養バランスが偏りやすい

粉物は主に「炭水化物+脂質」で構成されており、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維が不足しがちです。

  • 筋肉を維持するたんぱく質が不足すれば、代謝が下がりやすくなる
  • 食物繊維が不足すれば、便秘や腸内環境の悪化につながる

ダイエット中には、いかに栄養バランスを整えるかが重要ですが、粉物はその点でやや不利です。

噛む回数が少なく、満腹感を得にくい

パンやたこ焼き、うどんなどは柔らかくて食べやすく、咀嚼回数が少なくなりがちです。

よく噛まないと、

  • 満腹中枢が刺激されにくく、食べ過ぎを招きやすい
  • 血糖値の上昇も急激になりやすい

よく噛む食品(例:野菜、玄米など)と比較すると、満足感が得られにくく、過食を助長する可能性があります。

調味料やトッピングに隠れたカロリーが多い

粉物には高カロリーなトッピングや調味料が欠かせません。

  • マヨネーズ、ソース、チーズ、バター、揚げ玉…
  • これらは「隠れカロリー」として蓄積されやすい存在

一見「軽そう」に見えるたこ焼きでも、ソース・マヨ・青のり・かつお節がたっぷりかかることで、一皿500~700kcal以上になることもあります。

ダイエット中でも粉物を楽しむための工夫

完全に避ける必要はありません。以下のように工夫すれば、ダイエット中でもある程度楽しむことは可能です。

代用素材でカロリーと糖質をカット

  • 小麦粉 → おからパウダー、大豆粉、米粉(低GI)に置き換え
  • たこ焼きの代わりに → 野菜たっぷりのチヂミ風にする
  • お好み焼き → 山芋+キャベツをメインに、小麦粉は控えめに

たんぱく質をしっかり入れる

  • お好み焼きに鶏むね肉や卵を加える
  • たこ焼きではタコの量を多めに、豆腐入りの生地で作る

調味料とトッピングを見直す

  • ソースを控えめにして、レモンやポン酢に変更
  • マヨネーズをカロリーオフタイプに変更、もしくは省略

副菜で栄養バランスを調整

  • サラダや味噌汁などを一緒に摂ることで、野菜やたんぱく質を補う
  • よく噛む副菜(ごぼう・れんこんなど)で満腹感をUP

結論:粉物は「調理次第」で味方にもなる

粉物は、基本的に高糖質・高脂質・高カロリーの三重苦を抱えており、そのままの形ではダイエットに不向きです。

しかし、食材の工夫・調理法・食べ合わせを意識すれば、「楽しみながら痩せる」ことも不可能ではありません。

特に、日本人にとって粉物は食文化の一部ですから、無理に排除するよりも「賢く付き合う」姿勢が大切です。

以上、粉ものはダイエットに向いていないのかについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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