広島焼き(正式名称:広島風お好み焼き)は、関西風お好み焼きとは異なり、生地・キャベツ・そば(またはうどん)・具材を層に重ねて焼き上げるのが特徴です。
具材の重ね方や分量、焼き方にこだわる人も多く、地元広島ではソウルフードとして親しまれています。
以下では、基本的な材料と、選び方・下ごしらえのポイントを丁寧に解説していきます。
目次
基本的な広島焼きの材料
薄力粉(またはお好み焼き粉)
- 用途:生地のベース(クレープのように薄く焼く)
- 分量目安:100g程度(1~2人分)
- 水:150~180ml程度
- だし粉や和風だしを加えると、風味がアップします。
- 卵を混ぜることもありますが、広島焼きでは「生地に卵は混ぜず、後でトッピングに使う」のが一般的です。
キャベツ
- 用途:メインのボリューム素材。甘みと食感を出す。
- 分量目安:約200g(1枚につき、キャベツの1/6~1/4玉)
- 切り方:細めの千切りが定番。太いと火が通りにくくなるので注意。
もやし
- 用途:食感のアクセント、かさ増し
- 分量目安:30~50g(ひとつかみ程度)
豚バラ肉
- 用途:うま味とコクを加える
- 分量目安:2~3枚(約50~70g)
- ポイント:脂のある部位の方がジューシーに仕上がる
焼きそば(またはうどん)
- 用途:ボリューム感の決め手。広島焼きならではの特徴。
- 分量目安:1玉
- 味付け:軽くソースで下味をつけて炒めておくとよい
- 選び方:
- 細めの中華麺(蒸し麺)が一般的
- うどん派も一定数存在する(広島の一部地域では主流)
卵
- 用途:最終的に上にのせて半熟またはしっかり焼きで仕上げる
- 分量目安:1個
- ポイント:丸く焼いておくと、全体がまとまりやすい
天かす(揚げ玉)
- 用途:生地やキャベツに混ぜて香ばしさとコクを追加
- 分量目安:お好みで大さじ1〜2
青ねぎ(小口切り)
- 用途:仕上げのトッピング。色味と風味のアクセント
- 分量目安:ひとつかみ
広島風お好み焼きソース
- 用途:味の決め手。甘めで濃厚なソースが特徴。
- 有名な商品:
- オタフクソース(広島発祥のブランド)
- カープソース など
- 代用:中濃ソースにケチャップとみりんを加えて自作も可
青のり・かつお節(仕上げ用)
- 用途:仕上げに振りかけて香りと風味をプラス
補足:アレンジ可能な具材
基本の材料に加えて、以下のようなアレンジも可能です。
具材 | 特徴・効果 |
---|---|
チーズ | コクとまろやかさを追加 |
イカ天(天かす代用) | 広島ならでは。香ばしい磯の風味がプラスされる |
キムチ | ピリ辛で食欲をそそる |
エビ・イカ | 海鮮ミックスとして豪華に |
山芋 | 生地に混ぜるとふわふわになる |
広島焼きの材料の重ね順(基本的な構成)
- クレープ状の生地(フライパンまたは鉄板に広げる)
- キャベツ(たっぷり)
- もやし
- 天かす
- 青ねぎ
- 豚バラ肉
- ひっくり返して蒸し焼き
- 別に炒めた焼きそばを乗せる
- 卵を鉄板で焼き、その上に上記を乗せる
- もう一度ひっくり返して完成
- ソース・青のり・かつお節をかける
まとめ:広島焼きの魅力は「層と技」
広島焼きの魅力は、何といってもその層の重なりによる豊かな食感と、焼き手のテクニックによる蒸し焼きのうまさです。
具材自体は比較的シンプルですが、ひとつひとつの火入れや組み合わせの順番、分量のバランスがとても大切です。
初めて作る場合は具材をそろえるところからワクワクする楽しさがあります。
ぜひ本場のスタイルを意識しつつ、自分好みのアレンジにも挑戦してみてください。
以上、広島焼きの材料についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。