広島焼き(広島風お好み焼き)は、関西風お好み焼きとは異なり、「重ね焼き」のスタイルで作られるのが特徴です。
ふんわりとした生地の中にキャベツ、もやし、豚肉、麺(そばやうどん)、卵などを層状に重ね、鉄板の上で焼き上げる工程は、一見シンプルながら技術を要します。
以下では、家庭でもできるように広島焼きの基本的な焼き方を手順ごとに詳しく解説します。
目次
広島焼きの基本的な材料(1枚分)
生地(薄く引く程度)
- 薄力粉:30g
- 水:50ml
- 和風だしの素:小さじ1/4(またはほんの少しの白だし)
- 卵:1個(最後に使用)
具材
- キャベツ(千切り):200g
- もやし:ひとつかみ(50g程度)
- 青ねぎ(小口切り):適量
- 豚バラ肉:2〜3枚(60〜80g)
- 焼きそば麺またはうどん:1玉
- お好み焼きソース:適量
- 青のり、かつお節:お好みで
道具
- ホットプレートまたは大きめのフライパン(あれば鉄板が理想)
- ヘラ(2本あると便利)
- フライ返しまたは大きめのヘラ
作り方の手順(詳しく解説)
下準備
- キャベツは細めの千切りにしておく(空気を含むようにふんわり切ると仕上がりが良い)。
- 生地は混ぜておき、冷蔵庫で10分ほど休ませると粘りが出ず、きれいに薄く引ける。
- 麺は軽く炒めておくと扱いやすい(ソースで下味をつけるのもおすすめ)。
生地を焼く
中火に熱したホットプレート(またはフライパン)に、油を薄く引き、直径20cm程度のクレープのような薄い円形に生地を流す。
- ポイント:お玉1杯弱を使い、スプーンの裏で外に向かって薄く広げるように。
具材を重ねていく
生地の上に順番に次の具材をのせていきます。
- たっぷりのキャベツ(山盛りでOK、後でしんなりする)
- もやし
- 青ねぎ
- 天かす(お好みで)
- 豚バラ肉を上に広げる
- ポイント:豚肉は「焼き面」に来るように一番上に置きます。脂がキャベツに染みて美味しくなります。
ひっくり返す
全体がある程度しんなりしてきたら、2本のヘラを使って一気にひっくり返す。
- キャベツの蒸し焼き効果で全体が安定しているので、失敗を恐れず一気に。
- この状態で、中火〜弱火で5分程度蒸し焼きにし、キャベツが完全に火が通るまでじっくり加熱します。
別で麺を焼く
その間に、空いているスペースで焼きそば麺を軽く炒めておきます(あらかじめ温めた麺を使ってもOK)。
- ポイント:このときソースを少量加えて炒めておくと、味がなじみます。
麺の上に本体を重ねる
炒めた麺の上に、さきほどひっくり返したお好み焼き本体をそのまま載せる。
- 麺が下、豚肉が上の状態になります。
卵を焼いて閉じる
空いたスペースに卵を割り落とし、黄身を崩して円形に薄く広げる。
- その上に、すぐにお好み焼きを重ねて、卵と本体を接着させるように焼く。
仕上げ
全体を再び返して、卵が表にくるようにします。
ここで仕上げの火入れをして、外側がカリッとしたら完成。
- お好みで:ソース → 青のり → かつお節 → マヨネーズ
おいしく焼くためのコツ
- キャベツは水気を切ること:水っぽいと焼きにくく、べちゃっとなります。
- 焦らず蒸し焼き:キャベツに火を通すのがポイント。弱〜中火でじっくり。
- ひっくり返す勇気:失敗を恐れず、一気に!多少崩れても味に影響なし。
- ソースは多すぎず、少なすぎず:甘めの広島風お好み焼きソースがおすすめ(オタフクが定番)。
もっと楽しむアレンジ
- チーズ入り
- キムチ入り
- 海鮮(イカ、エビなど)
- ネギたっぷりの「ねぎ焼き」風に
- 納豆や明太子も意外に合います!
ご家庭のフライパンでも十分においしく焼けますが、ホットプレートや鉄板があると温度が安定して焼きやすくなります。
以上、広島焼きの焼き方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。