卵なしで作る「広島焼き」は、卵アレルギーの方やヴィーガンの方、あるいは冷蔵庫に卵がないときにも楽しめるアレンジレシピとして人気があります。
ここでは、基本の広島焼きの構成をもとにしながら、卵を使わずに美味しく仕上げる方法を、材料選びのコツ、焼き方の手順、アレンジ案まで詳しくご紹介します。
目次
広島焼きの基本構成(通常バージョン)
広島焼きは、以下のような層構造になっています。
- 生地(小麦粉+水+出汁など)
- キャベツ(大量に使うのが特徴)
- もやし
- 豚肉(薄切り)
- 麺(焼きそば or 焼うどん)
- 卵(通常はここで半熟卵を乗せて仕上げる)
- ソース・青のり・かつおぶしなどのトッピング
卵は、生地をまとめたり、最後に全体を閉じる役割を果たしています。
卵なし広島焼きのコツ
卵がなくても、食感や風味をうまく再現することができます。
以下に材料と作り方の詳細を記します。
材料(1人前)
食材 | 分量目安 | 備考 |
---|---|---|
薄力粉 | 大さじ3(約30g) | 中力粉やお好み焼き粉でもOK |
水 | 50ml~60ml | 出汁(昆布出汁や顆粒和風出汁)を使うと旨味UP |
キャベツ | 1/8玉(150gほど) | 千切り |
もやし | ひとつかみ(30g) | |
豚バラ肉 | 2〜3枚(50gほど) | 豚こまでもOK |
焼きそば麺 | 1玉 | ソース焼きそばでもOK |
お好みソース | 適量 | 広島風ソース推奨(オタフクなど) |
青のり・紅しょうがなど | 適量 | お好みで |
※ヴィーガン対応の場合は豚肉の代わりに厚揚げやヴィーガンミートを使うとよいです。
作り方(卵なし版)
- 生地を作る
ボウルに薄力粉、水(または出汁)を入れてよく混ぜ、生地を作ります。ダマがなくなるまでしっかり混ぜてください。
※少しとろみが出る程度のゆるい生地が理想。 - 鉄板またはフライパンを熱する
油をうすく引き、中火で予熱します。 - 生地を円形に薄く伸ばす
お玉1杯程度の生地を流し、15〜18cm程度の円形に広げます。 - キャベツ → もやし → 豚肉の順に重ねる
高さが出るように中央を少し山型に盛りましょう。蒸し焼きになるのでかなりカサは減ります。 - 生地をもう一度かける(※卵の代替案)
卵がない分、生地の一部をこの段階で上から少量かけてつなぎに使うと崩れにくくなります。 - ひっくり返して蒸し焼き(約5〜6分)
フライ返しで大胆に裏返します。中弱火でしっかり蒸らします。 - 別のフライパンで麺を炒める
焼きそば麺を炒めて軽くソースで味付けし、形を整えます。 - 麺の上にひっくり返したお好み焼きを乗せる
上から押さえてなじませ、1〜2分焼きます。 - 最後の裏返し(卵なしでもこのままOK)
卵がないのでそのまま裏返して盛り付けてOK。 - ソース・青のり・紅しょうがで仕上げる
卵の代替アイデア
卵がなくても以下のような代替材料を使うことで、より本格的な仕上がりに近づけます。
代替素材 | 特徴 |
---|---|
長芋のすりおろし | 粘り気があり、生地のつなぎやふんわり感UP |
豆腐(絹ごし) | なめらかさと軽い風味、加熱しても分離しにくい |
米粉+水 | 卵アレルギー対応のベーキングに使われる定番 |
ヴィーガン用の卵もどき(例:エッグリプレーサー) | 植物由来でつなぎ効果あり |
ヴィーガン対応バリエーション
以下のようにアレンジすれば、完全プラントベースでも楽しめます。
- 豚肉 → 厚揚げ、ヴィーガンミート、マッシュルームなど
- 麺 → ヴィーガン焼きそば(市販のソースに注意)
- ソース → 動物性原料不使用のもの(オタフクのヴィーガンソースあり)
ワンポイントアドバイス
- キャベツはできるだけ細く切ることで火が通りやすく、食感がよくなります。
- 生地を薄く均一に広げることで「破れにくい土台」になります。
- 裏返すときは2枚のヘラで挟み込むと崩れにくいです。
まとめ
卵なしでも広島焼きは十分に美味しく、満足感のある一品になります。
特に、つなぎとしての生地を工夫することと、具材の重ね順を丁寧に守ることがポイントです。
また、ヴィーガン対応やアレルギー対策としても非常に有用なレシピとなっています。
以上、卵なしで作る広島焼きについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。