お好み焼きをふわふわに仕上げるためには、「生地」「具材」「混ぜ方」「焼き方」のすべてに気を配ることが大切です。
以下に、それぞれのポイントを詳しくご紹介します。
生地をふわふわにする基本の工夫
小麦粉に山芋(または長芋)を加える
お好み焼きがふわふわになる最大の要素は「山芋」です。
山芋に含まれる酵素と粘りが、生地に空気を含ませてふっくらと膨らませます。
- 使用量の目安:粉100gに対してすりおろした山芋100gが理想(1:1の割合)
- すりおろす際のコツ:細かめのすりおろし器で、なめらかなトロロ状にすることで均一に混ざります
出汁を加えて風味&ふんわり感アップ
水の代わりに「昆布だし」や「かつおだし」を使うと、生地にうまみが増すだけでなく、水よりも「ふくらみ」が良くなります。
- 冷たいだしを使うことでグルテンが出にくく、ふんわり仕上がります
卵をケチらずしっかり使う
卵はつなぎとしてだけでなく、気泡を保ち生地をふくらませる効果があります。
- 目安:1枚につき卵1個が標準、ふわふわ感を高めたいなら卵白を1個分追加するのも◎
具材選びと混ぜ方のポイント
キャベツは細かく・ふんわり刻む
キャベツの切り方が意外に重要です。
- 粗く切りすぎると火が入りにくく生地が沈みやすい
- 細かくみじん切りにすると空気を含みやすく、生地に馴染みやすい
- 切った後は水にさらさずそのまま使用(水分でベチャつくのを防ぐ)
天かす(揚げ玉)はマストアイテム
天かすには油と空気が含まれており、焼くと生地がふくらみやすくなります。
- サクサクの天かすを多めに入れると、食感にも「軽さ」が出ます
混ぜすぎない
混ぜすぎるとグルテンが出て重たくなるので、「ざっくりと、空気を抱き込むように混ぜる」のが大切です。
- ボウルの底から大きく返すように、5~10回程度で十分
焼き方のコツ
焼く前にしっかり予熱する
鉄板やフライパンをしっかり中温〜高温(約200〜220℃)に熱してから焼き始めることで、表面にすぐ焼き色がつき、内部の水分が閉じ込められてふんわり仕上がります。
厚めにこんもりと丸く成形する
薄く広げると空気が抜けてしまいます。
中央を厚めに、高さを出して焼くと中に空気を抱き込んだまま火が入ります。
フタをして蒸し焼きにする
フライパンで焼く場合は、フタをして蒸し焼きにすると、内部までしっかり火が通り、なおかつしっとりふわふわに。
- 焼き時間の目安:片面4〜5分→ひっくり返してさらに4〜5分(火が強いと焦げやすいので注意)
プロの裏技・応用テクニック
メレンゲを加える
さらにふわふわにしたい人は、卵白をメレンゲ状に泡立ててから生地に混ぜ込む方法もあります。
- 卵黄とメレンゲを別々に混ぜて、最後にサックリと合わせます
- まるでスフレのような軽やかさになります
炭酸水で溶く
生地を炭酸水(無糖)で溶くと、気泡の効果でふんわり度が増します。
焼き始める直前に加えるのがコツ。
ふわふわお好み焼きの基本レシピ(参考)
材料(2枚分)
- 小麦粉:100g
- 山芋(すりおろし):100g
- 卵:2個
- キャベツ:200g(みじん切り)
- 天かす:大さじ3
- だし汁(冷たいもの):100ml
- 豚バラ肉:適量
- お好みで紅しょうが、青ねぎ、桜えびなど
作り方
- 小麦粉・山芋・卵・だしを混ぜて生地を作る(ざっくりでOK)
- キャベツ・天かす・他の具材を加えてふんわり混ぜる
- 熱したフライパンに生地を落とし、中央を高めに形成
- フタをして中火で4分焼き、返してさらに4分焼く
- ソース・マヨ・青のり・かつお節で仕上げ
まとめ
- 水分が多すぎるとベチャつく → 山芋やキャベツからの水分も考慮
- 混ぜすぎ厳禁! → グルテンで重たくなる
- 火加減に注意 → 中は火が通らず、外は焦げる失敗に注意
- 蒸し焼きでじっくり → 時間をかけて中までふわっと
お好み焼きをふわふわに仕上げるには、材料の選び方・混ぜ方・焼き方の全工程に繊細な工夫が必要です。
特に「山芋」「天かす」「混ぜすぎない」「フタをして蒸し焼き」この4つは絶対に押さえておくべきポイントです。
以上、お好み焼きをふわふわにする方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。